春を代表する食材、ただ秋にも収穫期がある。鮮度の維持がむずかしいため収穫後すぐにボイル処理(いわゆる「浜ゆで」)で出荷される。生の状態だと所々に赤い点のある透明の身体が、茹でると全身ほんのりピンクに色づく。この色あいと春の収穫期が桜の開花と重なることから、春を象徴する食材に。ゆでられた市販のものをもう一度さっと湯通し、大根おろしに生姜を効かせた「おろし和え」は絶品、かき揚げもいい。また乾燥ものは西日本のお好み焼きに欠かせない素材。浜ゆでのあと天日干しにされるとき浜全体がピンクに染まる。この色とともに駿河湾に春が来る